ちくわ

うだうだ

Gen Hoshino

星野源さん(以下敬称略)が好きだ。個人的な素敵成人男性ランキングの上位に位置している。彼の人生に何の影響も無い発表である。

 

元々、星野源のことは知らなかった。テレビで見るようなってからも、彼の本職が不明瞭であるため、よく分からない人だと思っていた。

 

ある日、友人と2人でカラオケに行った。彼女はたくさんの星野源ソングを歌った。私にとっては知らない歌に次ぐ知らない歌。PVがワイワイガヤガヤとしていて面白かった。友人曰く、星野源は「踊りたがり」らしい。何曲か星野源の楽曲を歌い終わると、彼女は画面の向こうを神妙な面持ちで見つめながら、「星野源はサブカルクソ女の餌なの」と言った。

それ以来、私は星野源をサブカルクソ女の餌という職種のカテゴリに当てはめた。

 

しばらくして、「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマが放送され始めた。最初は見ていなかったが、ガッキーが可愛いということを小耳に挟み、10話あたりから視聴した。ガッキーは可愛かった。この世の可愛いという定義を「ガッキー」にすれば良いさ。するが良い。しかし、私は気づいてしまった。星野源も可愛い。星野源の役が可愛いだけでなく、たまに見せる星野源の笑顔が私の心臓を削ぎ落とすような形でメチャクチャにした。

私はサブカルクソ女と成り果てた。

 

呪いだった。星野源のことしか考えられなくなった。何故だろう。嫌いになろうとしても嫌いになれない。彼は自分の魅せ方を知っている。罠にかかった。抜け出せないし、抜け出すことをやめた。私の魂にはサブカルクソ女がいる。彼女が出て行く気配は未だに無い。